【第一話】優しい小悪魔

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部活の帰り道、信号待ちをしてたら携帯が鳴った。 確認すると・・・ 見覚えの無い番号からだ。 やっぱり迷ったけど、取り敢えず出てみる。 「もしもし?」 「あの・・・達哉さんですか?」 ま、ま、真央ちゃん!? 「この間、愛美が失礼な事を言ったみたいでごめんなさい」 「いえ、大丈夫です・・・」 忘れようと決めたのに、こうやって声を聞くと決心が揺らぐ。 「達哉さん、今からお店に来て下さいますか?」 え、今から? 「・・・分かりました。今から行きます」 「じゃあ、お待ちしてますね」 そう言って電話は切れた。 今からかぁ、今日は部活も午前中で終わりだったし時間はあるけど。 ・・・少し気が重い。 断ればよかったかなぁ。
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