【第一話】優しい小悪魔

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ーー八月某日。 暑さの為、フラフラと街を歩いていた俺。 本当はこんな猛暑の中を出歩きたくはないが、予約してあったゲームを購入する為に、全国的に有名なこの聖地までやってきた。 「やっべ、もうこんな時間かよ!」 携帯で時刻を確認した俺は、早足で歩き始める。 しばらく歩くと目の前に、 「どうぞ~」 と、ポケットティッシュが差し出された。 は?この急いでいる時に・・・ と、無視して通り過ぎようとしながらチラッと見る。 しかし、急いでいたはずなのに、思わず足が止まってしまった。 そこには、 栗色がかったセミロングの髪、色白で、くちびるはツヤツヤ桜色の、どこをとっても非の打ち所のない美少女が立っていたからだ。 しかも、ミニスカメイド姿で。 何だ、この最強装備は!?
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