【第一話】優しい小悪魔

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「ど、どうも」 差し出されたティッシュを、ボーっと見惚れながら受け取ると、美少女はニコッと微笑み、 「よろしくお願いします」 「はい!よ、よろしくです!」 緊張のあまり声が裏返る。 そして、ティッシュを受け取るとまた、急ぎ足で歩きだした。 しかし、角を曲がった所で立ち止まると、ドキドキと早鐘のようにときめく胸を抑え、 「うわっ、何、マジヤバイ!可愛過ぎじゃね?有り得ねえ」 ティッシュにはメイド姿の女の子のイラストと、店名らしき物が印刷されている。 「今度行ってみよ!でも一人じゃあなぁ・・・上田でも誘ってみるか」 ぶつぶつと呟きながら、そのティッシュを大事にポケットへとしまうと、再び歩きだした。 ・ ・ ・
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