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……
エリザベス「えっ!!?
…私に…手紙?」
些細な用件での電話に始めは憤りを感じていたが…
少ししてから、
エリザベスはとある疑問を抱いた。
エリザベス「私がここに泊まっていることは誰も知らないはず…」
エリザベス「どんな人から?
フロントで手紙受け取ったんでしょ?」
先程とは全く違う声色だが、威圧する念は消えていなかった。
フロント「はい…。それが、…なぜか記憶が曖昧でして…。申し訳ございません。」
びくびくした様子が電話でも伝わるくらい電話の主の声は怯えていた。
エリザベス「まぁいいわ。部屋まで届けてくださる?」
そんな電話の主の様子に満足したのか、
今度はゆっくりと優しい声でそう伝えた。
―数分後―
その手紙は彼女の元へと渡った。
エリザベス「…黒い封筒に、差出人の名前も住所も切手もない……
ただ…」
エリザベスは目を細め、白い文字を見て、
エリザベス「私に用があるってことは確かね。」
そう言うと、
明らかに警戒心を持ちつつ
細心の注意を払いながら、
綺麗に封筒の封を切った…
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