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翌朝、私の眠りはヒカリからのメールで起こされた。
――おはよう!
昨日はあまり眠れなかったよ。
今も心臓バクバク。
今日、圭介さんとのデートが終わったら、萌美に会いたい。
デートの報告したいし、フラレたら慰めて!
私は寝ぼけ眼で「オッケー。了解!」と返信した。
きっと夕方はヒカリと会うことになる。
ヒカリのことが気になり、二度寝しようとしても眠れなかった。
陸からのメールは、あれから来ない。
私が相手にしなければ、もう送ってこないだろう。
一晩眠ったら私の怒りも納まっていた。
もちろん、もう陸にメールするつもりはない。
夕方4時過ぎ、ヒカリから電話がかかってきた。
私は相変わらず部屋でゴロゴロしていた。
ヒカリは泣き声…・・・。
「萌美……今から会える?」
「大丈夫? 今うちだけど、すぐ行くから。どこに行けばいい?」
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