一部第三章・出会い

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…… 「凉香…」 でも、この名前だとやつらにいつまでもおわれてしまう 「どうかしたんですか…?」 もう……終わりにしたい             なにも……かも……             ――ばさっ…… 「な…」 懐から短刀を出し伸ばしていた髪を切った             「髪は女の命ですよ…」             こいつら使えるかもしれねー…             「―俺をここでかくまってくれ…。そして……もう凉香なんて名前じゃねー。新しい名前は……」 ―思いつかねー… 「―飛鳥……天綺飛鳥なんてどうだ?」 ――名字つき…… 「気に入った…。その名前…。」 響きが……綺麗だった             「追っ手から逃げられるとか考えてんだろ…」 ――ばれた…… 「凉香は死んだ。という設定だ。女として生きろ。男のふりはしないでいい。」 こいつ……頭いい 「わかった…天綺飛鳥として生きる…。」                         人は信用しない いつ裏切られるかわからないから……
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