一部第四章・女として

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「ちょっと飛鳥。これまずいですよ……。」             「飛鳥…部屋ぐらい片付けたらどうだ……」             「……」             ――ぷつん…             「だぁぁぁぁ‼‼うっせー‼‼‼なんなんだよ⁉⁉」 頭の中で何かが音をたてた瞬間ぉ……私は大声をだしてしまった             「言葉…気を付けろ…」 歳だけじゃねーかおとなしく食ってるの……             あとのやつらはよぉ……             「料理なんかしたことね…ないんだから仕方がないでしょ?」             女の身でありながら幼い頃から男の中で育ってきた そんなのが急に……無理だろ……             「あっ…。買い物行かなきゃ…」 買い物なんてまさに試練…… 「黙ってれば女…。お前は口を開けるな」 「佐之助…お前こそ口を開けるな……」 どいつもこいつも……なんだ? こんな華やかな着物…今まで一度も着たことねーよ 「飛鳥…。気を付けろ…」 気を付けろ……か……
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