一部第四章・女として

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「――琥珀を斬ったのはお前の仲間だろうよ…。隠してんのか?なぁ……お頭さんよぉ……」             周りの仲間はみな死んでいた……             お頭は血だらけで意識はほとんどない様子だ             「こんなことできんのはあの女ぐらいだろうがな」             ――ククッ…              と男は低く笑った             ――知ってる……             ――笑ったときにできる笑窪……             ――この声…             息と身をひそめた             不安で…鼓動が激しい                         「――キャハハハ」 幼い子供を連れた母親が来た             「きゃぁぁ……」                         ――見つかってしまった…             「見られてしまっては……生きてかえせねーなぁ…」                         ――すっと刀を抜き母親へ向かってきた    ――馬鹿が…… ――ダッ……
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