一部第四章・女として

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――スパッ             「く……」 着物の背中のほうを斬られた             ――ふぁさ……             「その火傷のあとがなによりの証拠だよ…桜花…」             あの日にできた鳥のような形をした大きな火傷……             「うるせぇよ…。殺すならさっさと殺せばいいだろ⁉」             どうせ誰も悲しまない             「もう一度…仲間になれ」             なに言ってんだ……             「意味わかんねーよ‼俺の居場所はあんたのなかでもねえ‼‼」        「血塗られた過去をもつ鳥は飛び立たないほうがいい」        ――ざぁぁぁ 風が吹いた
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