一部第一章・それぞれが交わるとき

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「はぁ…はぁ…」 なんだこの男? 息なんかきらして…… 「やった…やったぞ…これであの方への裏切り者の成敗がおわる…。二人とも裏切り者だ……まとめて死んでしまえ……はははは」 頭可笑しいんじゃねーのか?                                     ――フラッ ん?誰だ? 「―琥珀…?何やってんだよ…こんなところで……」 ――女? あぶねー感じだな…… 「――凉香⁉……家内が帋牙に殺されたんだ……助けてくれ……助け――」 ――ズバッ ゴトッ…… あの女がやったのか? 男の首がとんだ 「帋牙はとっくに死んでるぜ…。俺が殺したんだ…。あんたの家内は…今さっき殺したよ……」 ――こいつ……ヤバイ… つきの光に照らされた女は血に塗れていた ――目が合った…… ――なんて哀しい目をした女なんだ…… 初めてあった女は美しく、強かった
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