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俺とガッツは書斎へ向かった。
一日に一冊読んでも生きているうちに読み切る事が出来ない程の本が置いてある書斎。
もはや本の壁だ。
その本の壁の隙間に窮屈そうに掛かっている時計の針を3時10分に合わせる。
すると、本の壁がスライドして地下への階段が現れた。
秘密部屋へ入る為のものだ。
俺とガッツはその階段を降りていった。
「しかし、いつ来てもPCの屋敷はすげぇな!怪盗なんてやらなくても遊んで暮らせるだろ?」
ガッツはいつも同じイヤミを言う。
ボキャブラリーに乏しいというか…単細胞。
言い返すのも面倒くさい俺は出会って間もない頃にはもう、無視する事にしていた。
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