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誰かいるという訳でもなかったが、かわりに何もなかった。部屋の中は壁に剣が何本か立て掛けてあるというだけで他にはなにもない。
しかも最悪なことに部屋の広さから行ってここは訓練場かなんかだろう。どこにも隠れられるような場所は無い。
蓮「最悪だぞ…おい」
一応部屋の鍵は閉めたが、いつ破られるかわからない以上腹を決めるなければ・・・
ここで戦うしかない。俺みたいな一般人にどこまでやれるかはわからないが、やらなければこちらがやられるのだ。
壁にかかっている剣を持ち構える。こんなの、ゲームとかだったら意外とあっけなく勝てちゃうんだろうなぁ…
などと馬鹿なことを考えつつ呼吸を整える。
鍵が壊れる音がした後、勢いよく扉が開く。
???「よくもこんなに手こずらせてくれたわね!」
蓮「あいにくそっちが勝手に手こずったんだ。」
???「よく言うわ盗賊の分際で!」
蓮「念のため言っとくけど俺盗人じゃないから」
???「盗人はみんなそう言うのよ!」
彼女は再び剣を抜く
完全にキレてるなこりゃ………ん!?
本能が危険を察知して後ろに飛んだ瞬間,俺の右肩があった位置にさっきのとは比べ物にならないほど強力な突きが打ち出されていた。
なんて速さだ…あんなの普通にやってたら避けれるわけないだろ。
あっちは今のをよけた事でかなり警戒してくれてるからいいとして。
実際左腕が殆ど使い物にならないのは今わかった。
後ろに飛んで全身に力が入った瞬間左腕だけに力が入らなかった
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