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「お前そんなんだから女子に嫌われ……」
「いっちゃんのバカァ!だから今それ関係ないからっ!」
「あはははははっ」
思わず俺と美月は大笑いしてしまった。
「いいじゃん心美。女子に嫌われてても俺がお前の事好きなんだから」
「いっちゃん……心美もいっちゃんが大好きだよぉ……」
「あの……お二人さん……そういうのは俺達が居ない所でやってくれませんか……」
俺は少し照れながら二人を止めた。
俺と美月は付き合って半年経つ。
手は繋いだりするが、キスはしていない。それ以上なんて今はまだ考えられない。
だから毎回一貴と心美のイチャイチャを見せつけられる度にどうすればいいか分からなくなる。
「悪い悪い!『選択死女』の家な!それが、歩いていける距離なんだよ。この近くに心霊スポットで有名な峠があるだろ?その麓(ふもと)にある廃墟の家が『選択死女』の家らしいんだ」
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