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「心霊スポットの峠か……確かに歩いていける距離だな」
「勇輝、まさか行く気？」
不安そうに美月は聞いてきた。
「おう、俺も行く。美月も行こうぜ。どうせ何もねえよ。夏休み定番の肝試しに丁度いいじゃん！面白そうだし」
「でも……」
「大丈夫だよぉ美月！心美のクラスのカップルも呼んでるから！大勢なら怖くないでしょぉ？ねっ！決まり！肝試しに行こうよぉ！」
「うん……」
あまり乗り気ではなかった美月だが、心美に強引に誘われて俺達も肝試しに参加する事になった。
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