ハ ジ メ マ シ テ

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永井はそのまま家の中へ入って行く。 「おい!永井っ!」 俺は美月の手を離し、永井を追いかける為に家に近づいた。 そして、真っ暗な家の中に足を踏み入れた。 「……来るな勇輝っ!!」 暗闇に包まれた家の中から永井の声がしたと思ったら――俺は永井に突き飛ばされて尻餅をつき、家の中へのを侵入を許して貰えなかった。 「痛……おい、永井!出てこい!大丈夫なのか!?」 永井の返事がない。 俺は急いで立ち上がり、再び家の中へ入ろうと、玄関へ向かって走った。 「永井!なが……」 バンッ!! 突然、壊れそうなくらい激しく、玄関のドアが閉まった。  
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