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「……どーするよ?」
一貴が右手を押さえながら俺に聞いた。
「……俺は永井を助けに行く」
「勇輝!」
「美月……永井は嫌な奴で、俺とは気が合わないけど……」
「……」
「でも、さっき家の中から……俺に来るなって……『来るな勇輝!』って、家の中から押し出してくれて……助けてくれた。
……今度は俺が永井を助ける」
美月は黙って俺の話を聞いてくれた。
そして――
「分かった……。じゃあ私も行く」
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