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春田さんは「ハァ……」と、短い溜め息をつき――
「……あたしも協力してあげるわ。家の入り方は分かんないけど」
やはり無表情なまま、それでも、協力を誓ってくれた。
「わあ~!春田さんが居たら心強いねぇ!流石、心美の友達だぁ~!」
「さて、どうすっかな」
一人騒いでる自分の彼女を無視して一貴は呟いた。
俺はそれに答える。
「中に入んなきゃ話になんねえもんな……。
なあ、そういえば、さっき一瞬だけ俺が家の中に入った時、『シサツとショウシどっちがいい?』って質問する様な声が聞こえたんだけど……選択死女と何か関係あんのかな?」
辺りを見渡すと、皆の顔が青ざめていた。
あの春田さんですら顔を強張らせている。
すると、美月が口を開いた。
「やっぱり……。じゃあ噂は本当だったんだ……」
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