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「噂話の中には家の中に入る方法って無いのか?」
俺は、何かの拍子に開くんではないかと期待して、しつこく窓をガタガタと揺らし続けた。
「私が聞いた噂話ではそんな方法無い……けど……」
美月が語尾を弱らせて喋った。
「けど?」
「永井君みたいに、悪口言ってみたり……とか?」
……『選択死女』の悪口?
あまり気が進まないが、一理あるかも……。
いや待て!そんなもん、下手に怒らせたらさっきみたいに一人ずつ閉じこめられて外に出して貰えなくなるだけじゃないか!?
俺がぐるぐると脳をフル回転させ考えていると、スッと春田さんが玄関の前に立った。
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