ハ ジ メ マ シ テ

28/28

17402人が本棚に入れています
本棚に追加
/45ページ
「そんな事して開く訳ねえだろ!」 一貴が馬鹿にした様に言う。 「……」 それでも春田さんは返事もせず、カチカチとボタンを押し続けた。 すると ギ ギ ギギ ギィ…… 重たく鈍い音を立てながらゆっくりとドアが開かれた。 「……マジで?」 俺が思った事を、一貴は口にした。 春田さんはチラリと一貴の方を見て、馬鹿にした様に言った。 「一貴くんは人の家に入る時、インターホンも鳴らさず勝手に入るのかしら?」 一貴は複雑そうな顔をした。  
/45ページ

最初のコメントを投稿しよう!

17402人が本棚に入れています
本棚に追加