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「そんな事して開く訳ねえだろ!」
一貴が馬鹿にした様に言う。
「……」
それでも春田さんは返事もせず、カチカチとボタンを押し続けた。
すると
ギ ギ ギギ ギィ……
重たく鈍い音を立てながらゆっくりとドアが開かれた。
「……マジで?」
俺が思った事を、一貴は口にした。
春田さんはチラリと一貴の方を見て、馬鹿にした様に言った。
「一貴くんは人の家に入る時、インターホンも鳴らさず勝手に入るのかしら?」
一貴は複雑そうな顔をした。
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