選択死-ｾﾝﾀｸｼ-

ウ ワ サ

「あのね、ある所に女の人が居たの。
その女の人には男女の双子の子供が居て、男の子は一歳、女の子は十歳……」

「はっ？子供の年齢おかしくないか？」

「今からその話するから黙って聞いてて！！」

「お……おう……」

ちょっとした疑問を言っただけなのに美月は話を遮られた事に腹を立てて俺に一喝してきた。

俺は美月に従い、黙って話を聞く。