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「はい、ありますが、何かと不自由な事があっても城の外ということで直ぐに対応出来ないことがありますが、よろしいですか。」
「大丈夫です。」
「では、お二人の住まいも決定しましたし、次に金銭面ですが、月に一度城からある程度のお金を送ります。足りなかったりしたら、また申して下さい。」
「わかりました。」
「他に何かありますか。」
ここで、自分は今まで気になっていた事を聞いてみた。
「あの、こちらの世界の常識や、文字が分からないのですが。」
と言うと、おじさんが
「ああ、確かに。」
と賛同した。今まで気にしなかったのかと、心の中で突っ込んだ。
「でしたら、誰かを用意しておくので、これから一週間ほど城に通ってもらうというのでよろしいですか。」
「はい。」
「では、お二人の住まいが準備出来ていないので今日は城にお泊まり下さい。」
いよいよ、異世界の生活がはじまるよ。
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