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零れた涙に気付き、井上が顔を上げる。
ペロッ
井上の舌が、俺の涙を、頬を舐める。
「やっ…」
目を固く瞑る。
今度は舌が首筋にくる。
「や、ぁ…」
体を支えていた腕の力が抜け、上半身がベッドに倒れる。
「こんなんで、そんなになってもうたら…この後もたへんで?」
そう言って、俺の上に乗ってきた。
井上から、何だか甘い匂い。
蜜みたいな。
それはただの蜂蜜?
香水?
それとも、愛の蜜?
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