星流し

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    《ガコンッ・・・ウ゛ーー》   乱暴な音が自分の故郷との別れを告げた。     《オートパイロットに切り替えます。座標は地球。大気圏突入に備え皆さん座席に備わっている安全ベルトをしっかりと着用してください。》     (地球・・?聞いたことがあるな・・・俺が産まれた年と同じ頃に閉鎖された惑星だったな・・・水の惑星と呼ばれかつては人間も生物も暮らしていた星のはず・・・なんとか上手く生き残れるんじゃ・・・)     そう思った矢先だった・・・   「地球だと!?ふざけるな!!頼む!やめてくれ!!地球に流されるなら私は他のどんな処罰でも受ける!!聴こえないのか!?」     罪人の一人が血相を変えて無人のコックピットに向け怒鳴りはじめた。   (なんだ?この異常な取り乱し方は・・・?)       ひたすらコックピットに呼び掛け続ける男の怒鳴り声に返答するのは、オートパイロットの機械的なアナウンスだけだった。       《大気圏へ突入します。》
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