プロローグ:序章

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「遅刻だ遅刻〰!!」 どうも、改めまして。 遅ようございます。 俺は今、登校初日に、 遅刻をするか、遅刻をするかどっちかになりそうな状況です。 てか!俺は根っからのモヤシっ子だから息が絶え絶え。 くそぅ…俺に魔法の才能があれば…。 そんな事を考えながら走って行くと、 ある街角を曲がった。 ここを真っ直ぐに行けば学校だ!! だった筈だった。 なのに、 「キャア!」 「のわっ!!」 曲がった瞬間に女の子とぶつかってしまった。 え?これなんてエロゲ? 「痛たた…。」 見ればそこそこ可愛いじゃないか。 黒髪の長いロングヘアーに、整った顔立ち。 胸は普通サイズかな? それよりも、 彼女は地面にへたり込んでいる状態なので、どうしても視線が行ってしまう。 彼女の足と足の間に。 いや、布の方を見ていたんじゃない。 彼女がくわえていた物に視線が行った。 パンならわかるんだよ?パンならな。 何で…。何で…ウインナー? いやでも、普通はウインナーより布の方へ目を向けるはずなんだけど、 ウインナーはそれに勝る形をしていた。 なんだろう…例えるなら…亀の頭に似ている…。 「あ、ごめん!急いでるんだ!じゃあ!!」 そう言って彼女は走って行った。 彼女が俺の後ろの方へ走るならわかるけどさ、なんで来た道を戻っているんだろう…。 俺の進んで来た方向に用があったんじゃないか? キーンコーンカーンコーン…。 「あ…。」 ちょっと離れたところにある学校のチャイムが鳴り響いた。 つまり、遅刻だ。 はぁ~…。 仕方無い…行くか。 地面に不思議な形のウインナーを残して。
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