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それは、人類の科学者誰しもが人権に囚われずして、創ってみたいと思ってしまう「モノ」。
その「モノ」は「才能」有る者らのあらゆる能力を集めた人間兵器―…人間クローン体。
世界のありとあらゆる天才学者達が小さな島「ジャパン」という国に結集して、見事に完成させた。
その「モノ」達は、武術、知能、このどちらか一つに長ている。
この「モノ」があれば世界は明るいと誰しもが思っていた。
しかし、1000体目のクローン体を創り、初めて見つかった大きな欠点が二つあった。
一つは、自我を持っている。そしてもう一つは、本能を抑える理性がない。
あまりにも人間に酷似していて、力ばかりが強大なのだ。
科学者達は考えた。
「このままじゃ自分達よりあの「モノ」一つの方が能力が高い事がバレたら…」と、恐怖を感じた。そして無人惑星「ガァナリア」に1000体のクローン体を棄てた。
―後で「殺しておけば…」と、後悔する事にも気付かず、「ガァナリア」を後にした。
しかし、一人の東洋学者、山中竹蔵は一人気づいていた。
彼の瞳はとても黒く、鋭い切長な目を持っていて、東洋人でありながら、この研究の責任者の一人であった。
だから一番あの「モノ」のデータを把握していた。
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