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えていたのだ。
「I can't live with out you So I want to kill you」
甘く透きとおる声が軽快なリズムで流れてくる。
竹蔵は、この声に一瞬我をわすれて聴きいってしまった。
そして、この歌声の主を探す様に歌声を辿った。
まるで風の様に自分にまとわりついてスルスルと駆け抜けて行く。
そんな印象の声だった。
そしてとうとうアマゾンの中心部「死者の森」まできた所で歌は途切れた。
そして、竹蔵は絶句した。目の前に死体の山があったのだ。
いや、それならここ(死体の森)にくる前にもいくつかあった。
何故竹蔵が驚いたかというと、あまりにも死体の数が多すぎたのだ。
竹蔵はノロノロと顔を上げ死体の山の頂上と例えるにふさわしい場所を見上げる。
冷たい汗が背中に流れる。自分を待っていたかの様に一人の女が座っていたのだ。否、まだ少女と言っても支障はないだろう。
見た目17、8才といった所だ。
アマゾンの強い光の下で、光
輝く銀色の髪。
見た者全てを魅了する翡翠の瞳。
竹蔵はいい歳をしながらも鼓動がたかまる。
―それ程に少女は美しかった。
少女は竹蔵を見つめている。
急に少女は大きく口をひらいた。と、思ったら竹蔵が聴きいってしまった歌声が又
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