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「……澤。」
「………。」
「…し澤。」
「………。」
「吉澤!」
「は、はい!」
やばっ!授業中にぼーっとしてた!
「この問題の答えは?」
「え~と…。」
「なんだわからないのか?」
全然わかんない…。
ど、どうしよう…!
そう思ってると、隣からノートが出されて答えに印がついていた。
「…5χ+1」
「正解。わかるからってぼーっとしないように。」
「すいません…。」
「じゃあ次、この問題を…」
そう言って次の人に移った。
ふぅ~、助かった。
あの先生厳しいからな~。
お礼言わないとね!
私は先生にばれないように、小声で話した。
「桐山君ありがとう、助かった。」
「どう致しまして。」
桐山君はそう言って静かに笑った。
彼は桐山 彰吾君といって、晋一の部活仲間。
晋一と仲が良いから、自然と仲良くなった。
普段は静かな感じだが、サッカーのことになると熱くなる。
晋一と同じくらい身長が高いから、二人でいると目立つんだよね。
桐山君もモテるし。
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