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暗い部屋に数人の男たちが集まっている。
そのほとんどが白衣を着ていたが、ただ一人だけスーツ姿の男がまじっている。
「形代CEO、実験の準備ができました。いつでもいけますが、どうなさいますか?」
機械だらけの暗い部屋は一面だけ強化ガラス張りになっており、その向こうは巨大な白いタイルを敷き詰めたような広い部屋がひろがっている。
その中央には男が一人立っている。
筋骨隆々としており、スキンヘッドの頭にはサメの刺青がはいっている。
強面だが、今はかなり不安そうで怯えて見える。
左手には0~9までのキーと大きな円形のボタンが付いたごついモノがついている。
「ついに悲願の第七世代ヒ―ロースーツの実験にこぎつけたのです。はやく始めましょう」
「わかりました。あ~、実験を開始する。被験者はただちに“ブレス”を操作し、“ノワール”を起動せよ」
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