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ペテロとアンデレは武器をおさめると、形代のほうに向きなおった。
そして、その足元に片膝を立ててすわり、頭をたれる。
「形代様、処分完了しました」
アンデレの平坦な機械的な声。
形代は微笑を浮かべて言う。
「よくやってくれました。処理はこっちでしますから、さがってもいいですよ」
「御意」
ペテロとアンデレは部屋から出ていく。
研究員たちはすでに死体の処理とブレスの回収を始めていた。
「人は神となりうるか。世界を創りうるか。さて、どちらでしょう?」
形代はひとりごち、そして、妖しく笑った。
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