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これらの契約を行った瞬間、『世界の守護者』は【理】の枠より外れる。
契約は『世界の守護者』が世界との契約を果たすまで有効であり、『低次元世界』との契約が終われば望む限りの眠りを『高次元存在』から与えられる。
そして、『高次元世界』との再契約を望むのならば永遠の戦いが。望まぬのであれば新しい『低次元世界』での回帰が用意されているらしい。
「つまり、私のように『高次元世界』と再契約したものはこういった管理する者となったり、別の『低次元世界』守護にいったりするわけですね」
「なるほど」
「あ、ちなみに年齢は永遠の18歳です。契約したのが18歳ですから、時間は関係ありませんよ?」
「リアルで換算すると「18歳ですよ?」いや、分かったから壷を下ろせ」
いよいよ身体的に危機を感じ取ったチヒロは素直に謝る。
何処か不満そうなアリーナだが、すぐに顔を引き締める。
「チヒロさん。本来はこのような事は言えないのですが、チヒロさんはかなり特殊なケースになります」
「と、言うと?」
「はい。本来『高次元世界』は契約したときにその人の人生を対価とします。が、チヒロさんは強制的に人生を終わらせられ・・・つまり対価を先に支払ったことになります」
「つまり、そこまで切迫した状況であった。契約の前に対価を払わせるとは・・・詐欺じゃね?」
「それはともかく。対価を払ったチヒロさんは『高次元世界』からの対価を受け取る義務があるんです。わかりますね?」
「あ~、つまりは『世界の守護者』として働かざるを得ない、と」
「そのとおり。契約は絶対の【理念】で決められています。これは覆せない」
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