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「好奇心、猫を殺すといいますよ?」
「大丈夫、俺は人間だ」
「ああ、じゃあ来世は猫さんで決定ですね~」
「残念、俺は猫より犬派だ。もちろん猫も大好きだが。それについて詳しく語ると・・・」
「いえ、それについては結構なので」
「何だ、つれないな」
残念そうに肩をすくめるチヒロ。喉を潤す為に紅茶を口に付ける。と、少女がウンザリしたように声を出してきた。
「チヒロさんって、変な人ですね」
「よく言われる。因みに俺の変人度は108式まであるぞ」
「どこのテニス漫画ですか。って、何で私が突っ込みを・・・」
「計画通り・・・!」
「あーっ!ちょっと黙ってて下さい!!」
「だが断る」
「もう嫌この人・・・」
がっくりと肩を落とすアリーナ。正直まともな人間と思っていただけに今の会話の応酬に精神的に疲れたアリーナは、強引に話題を作り変える。
「さて、今のあなたの現状ですが・・・」
「ああ、俺死んでるみたいだね」
「ええ。そうですよ」
「あ、やっぱりか~」
「ええ。交通事故で即死。いや~、見事にバラバラになってましたよ」
「そうか。記憶が曖昧だったのはそのせいか」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
ぷっつりと途切れる会話。
片や紅茶を優雅に啜る男。片や一体何こいつ、といった顔で凝視する少女。
前者がチヒロで後者がアリーナである。
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