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日も高くなり、私達は家の片づけを始めた。
借り主であるアナタがいない今、この思い出の詰まった狭い借家にもいられないからだ。
『おおーい、手伝いに来たぞー!!』
義理の父が、手伝いに来てくれた。
子等はこの《お爺さん》を、凄く慕っており、ここ何日かぶりに満面の笑みを見せていた。
『おぃ!ちゃんと手伝い出来よるかぁ』
おじいさんが子等にそう言うと
『してるしっ』『うん!!してるっ』
子等もその問いかけに、嬉しそうに答えた。
それはまるで親子のようで、私はひと時手を止め見入っていた。
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