-すれ違った想い-

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すぐに必要になるもの以外、だいぶかたがついた。 歳のわりに義父は要領がよく、テキパキ動いた。 『お爺ちゃん凄いねー』 『ほんとだねー!!凄いねえー』 『そうかぁっ!?』 小さな子等に誉められ、なんだか照れくさそうに笑う義父の横顔は、やはりアナタのそれでした。 (やっぱり親子なんだ………) 『お義父さん、そろそろ夕飯にしましょうか?!』 『おお!!そうじゃな、儂も腹が減ったと思ようたとこじゃ』 その日の食卓は、賑やかで、とても喪中とは思えないほどだった。
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