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『お義父さん、お布団敷きましたから』
義父は日付が変わるまで思い出話を繰り返し、そのまま伏せって寝てしまっていた。
『ん!?』
目を開けると、あたりをキョロキョロ見渡し、私が出した布団ではなく、寝ている子等の間に体を横たえた。
『あぁ…アイツが小さい時、もっとこうやって抱いてやりゃぁ良かった…。』
そう言うと、子等を抱き寄せ眠りについた。
久しぶりに賑やかな声が、狭いこの家に響いた一日だった。
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