-すれ違った想い-

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焚かれた香のニオイと、耳にまとわりつくかすかな泣き声。 それらがやけに、私の心をかき乱し、思わず叫んでしまいそうになる。 物言わぬ《骸》となったアナタを前にし、私の心は壊れかけていたのだろう…。 受け入れる事を拒むあまり、私は痛みもつらさも、寂しさも感じられず、ただ苛立ちを押さえ、与えられた期限の中、事務的に送り出そうとしていたのだった。    
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