-すれ違った想い-

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私達が暮らし始めて11年 語り尽くせない思い出も、セレモニーの終わりと轟音を響かせる炎により、本当に思い出となってしまった。 《明日からは、思い出にすがるしかないのだ》 主を失い明日から退去をせまられている、家族と過ごした借家に私は帰って来た。 もう日も傾いてきた夕暮れ、小さな祭壇に、小さな欠片になってしまったアナタを置くと、体を休めた。  
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