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『ほらほらっ 琴琶、早く来なさい!』
コトハ「へーへー。」
私は気のない返事を返すと、いつもはしない化粧やお洒落をしている母の元へ急ぐ。
入学試験のあの日からとうとう合格発表される。
周りは知っている子も居れば、知らない子も…
合格して喜んでいる子や、落ちて泣いている子まで…
様々な子達が集まっている合格発表された紙の側へ、母と共に急ぐ。
『は、早く見てっ』
コトハ「お母さんが見ればいいじゃん。」
『馬鹿っ アンタの試験でしょう?』
そうでした。
内心受かってるわけないと思いながら、紙を見、自分の試験番号を探す。
確か、私の試験番号は1045。
左からジーッと見ていく。
お母さんはハラハラしていた。
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