始まり

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―――――― ――― いつものコースである河川敷。 近くに大きな建物はなく、見晴らしがいい。時折吹く風は心地よく、すぐ隣に車道があることを除けば雪のお気に入りのコースだ。 今は夕焼けが美しく、空を茜色に染め上げている。 いつもはそんな流れゆく景色を堪能しながら走る道を、今日は憂鬱な気持ちで走る。 ……さっきは麻奈に悪い事したな。話を途中で切り上げちゃったし、今頃怒ってるんだろうなぁ。 でも…、あの話は聞くのも話すのも嫌なんだよ。 それは麻奈も知ってるはずなのに……。 パッパー――ッッ!!! 橋に差し掛かったとき、突如後ろからクラクションを鳴らされる。 なんだ? 疑問に思いながら振り返ると、眼前にはトラックが……。 .
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