03―東京第一支部―03

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「ばぁっ!!」 ドアを開けた途端、優也の目の前に黒い影が飛び出した。 あまりの唐突さに優也は超ビックリ。 することもなく、 「……おはよう、藤宮」 超冷静に朝の挨拶を投げかけた。 「おやおや?えらくテンションが低いですね?ビックリしないですね?」 ドアを開けた途端に両手を顔の左右にエラみたいに広げてみせた香穂は、面白くなさそうに頬を膨らませてみせる。 しかし優也はそれにも軽く返す。 「慣れてっからな」 「冷たい……!」 あまりにも冷めた優也の反応に、香穂はわざとらしくクラッとフラついてみせる。 しかし、優也の反応は至極当然のものと言えよう。 なんせ、香穂のこの行為は毎朝のように行われているのだから。 「ほら、さっさと行くぞ」 「はーい」 ゆるーい感じの香穂の返事の後に、二人は任務受注の為に受付へと向かう。 二人だけを乗せたエレベーターが二階を目指して上昇して行く。 「今日はどんな任務かな?」 「あまり過激じゃないやつがいいな」 エレベーター内で本日の任務についての思いを巡らせる二人。 任務には様々な種類がある。 捜索任務や討伐任務、研究員の護衛やら、巡回などなど。 ちなみに、昨夜の優也達の任務は巡回任務。 それらの任務が、前日までにどのチームや個人にどんな任務が与えられるかが割り振られる。 その割り振られた任務を受注する事から、新人類達の朝は始まるのだ。
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