引きこもり+アニオタ

5/13
前へ
/16ページ
次へ
町というものは、女子高生が歩いていたり。 「なにあの大根wwww。三次元乙wwww」 小学生が駆けてていったりしている。 「何かに目覚めたwwww」 オタは部屋の窓から、町の若者たちの集団を眺めることができた。 「DQN乙wwww」 そこでは道の真ん中を陣取って多人数で談笑していて、その声は遠くの通行人にまで聞こえていた。 そして、談笑に飽きると無気力な顔をのぞかせているのである。 多くの通行人たちは、その周囲を歩くことを拒んだらしく、彼らは無理に避けて通る小さな混雑の中で、押し流されまいと必死に前へと進んでいった。 そして彼らは、若者たちが少しでも移動すると自分の行動範囲までもを犠牲にして、若者の集団を避けた。 それゆえに、若者たちがいることにより、堂々と道の真ん中を歩くことははなはだ困難であるらしかった。 オタはこれらの通行人たちを眺めながら、通行人たちを嘲笑してしまった。 「ロリ最高www」 何観てんだ。
/16ページ

最初のコメントを投稿しよう!

5人が本棚に入れています
本棚に追加