16人が本棚に入れています
本棚に追加
/63ページ
「じゃ、私は家で待ってるから、終わったらおいで♪」
校門を出たあとそう言って遥は家に帰っていった。
……そういえば……私、俊輔の家知らないや……。
どうしよどうしよ!?
腕を組んで校門前でぐるぐる歩き回る。
そのとき、背後から話しかけられた。
「奥村~、そんなところでうろうろしているが、今回は大丈夫なのか?」
げ、歯グキじゃん。
この忙しいときにいちいち嫌味を聞いてたら余計遅くなる…………?
……今横を通ったのって金田君……だったよね?
金田君は確か俊輔と仲良かったはず。
それなら家も知ってるかもしれない!
「こ、こんにちは葉月せんせー…。
た、たぶん大丈夫だと思います。
それじゃ先生、ちょっと石木君を探しているので失礼しますっ」
「あ、おい……」
強引に話を中断させて金田君の後を追った。
最初のコメントを投稿しよう!