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「斎藤君の隣ね」
やっぱり
右隣の席、何故か空いてたもん…
「仲良くしてあげるのよ?」
そうニッコリ俺に微笑み
田中先生が俺の右隣の席を指差し
あそこあそこ、と御手洗華凛に教えると
御手洗華凛は皆の注目を浴びながら
スタスタと真っ直ぐに俺の右隣の席に座った
正直さっきの自己紹介で印象は悪かったが
とにかくせっかく隣になったんだ
仲良くしなきゃな
転校って心細いんだろうし……
そう気遣い俺は出来る限りの笑顔でこの転校生に声をかけた
「斎藤亮です、隣どうしなかよ…」
「…わよ」
ところが全部喋りきる前に御手洗華凛に遮られた
「…えっ?」
上手く聞き取れなかった俺は聞き直した
すると自分の耳を疑うような発言が
御手洗華凛の口から飛び出した
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