始めての笑顔

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「…そうよ」 やっぱりな… 「そっか…てかお前飯食ったの?」 屋上に来た時点で華凛の周りに ビニール袋や弁当箱が置いてなかった事が気になり聞いてみた 「…食べてない」 「俺の弁当食べるか?」 その言葉に一瞬目を輝かせたが 「…だ、誰があんたの弁当なんか…」 言いかけた所で華凛のお腹の虫が鳴く 真っ赤になる華凛が面白くてつい笑ってしまった 「はは…ほら、無理せず食え」 「…今回だけもらっとく」 素直に渡した弁当箱を受け取り蓋を開けた 「…食べかけじゃない」 「うるせー、黙って食え!」 文句を言う華凛に言い放ち俺はその場に座り込んだ それに続いて華凛も不満気な顔をしながら座り込む 「…いただきます」 小さく言うと華凛は弁当を口に運んだ
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