始めての笑顔

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「お礼なんて…い、いいよ」 動揺を隠そうにもドキドキと鼓動は早くなる一方だった 「お弁当ごちそうさまでした」 そう弁当箱を返す時の笑顔がまた可愛くてドキッとする いえいえと弁当箱を受け取ると華凛はすくっと立ち上がると 何か言いたそうにモジモジしながら 「わ、私、好きになるとしつこいからね 覚悟してなさいよ!」 華凛は真っ赤になりながらそう言って屋上から去っていった 俺は訳が分からずしばらく唖然としていた
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