変わった日常

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教室を開けるとみんなにおはようと挨拶をしながら席に座る 「おっはよ、斎藤!」 「お、翔おはよう!」 いつものように話しかけ いつもの人懐っこい笑顔を向ける翔 なんか…毎度癒やされるなあ そんな事を考えながら俺はしばらく翔と雑談をしていた あのマンガが面白い CD貸してあげるよ など他愛もない話をしていると ふと隣の席が気になった 何でかはわからないが… 隣に座っているのは当然昨日転校してきた華凛だ 華凛は自分で持ってきたであろう小説を読んでいた 俺が華凛の事を見ているのを翔が察知すると 今までの人懐っこい笑顔ではなく ニヤっとした悪戯っぽい笑顔で俺を覗き込み 「御手洗さん見てんの?」 と聞いてきた それで俺は何気なく華凛を見ていた事に気づきハッとする
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