24人が本棚に入れています
本棚に追加
「お前な、女の子から何て言われるんだ?」
「いや、いきなり「好きです!」だけど…」
「その中に付き合ってもいい、付き合いたいって想った子は?」
「もちろんいたさ!」
「じゃあ何でお前はゴメンって言うんだ?」
「そりゃあもちろん、好きにしてしまってごめんなさいって意味でグハァッ!」
コイツ、うぜぇ。
うざいから今殴ったんだけど。
いや、殴りたくてやったんじゃない。無意識に、体が勝手に…。
とまぁ、祐二はこんな風に少し変なところがある。
イケメンだから許されるのかもしれないけど、やっぱムカつく。
その度に殴ってるんだけどね。
本人に悪気は無いんだろうけど。
「ふぅ、自業自得ってやつだよ祐二君。君はもう少し恋愛小説やらを読んで恋について勉強しな」
俺は床に転がる祐二に向けて言った。
大丈夫なのかって?
こんなの、一年生のときは日常だったから大したことないさ。
きっとすぐに起きあがってお決まりのことを言うさ。
「ところで陽平、お前、彼女は?」
ほぅらね、いつも来るこの質問。
最初のコメントを投稿しよう!