いいところを見せたくて

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「…ごふっ!いや、悪かった、おふざけがすぎた!いや、でも決してふざけたわけではなくて真剣に…げはぁっ!」 今の状況? 清々しすぎて立ち眩みをおこしそうな空の下、祐二のお腹を殴っています。 「お前はさ、デリカシーってもんがないの?ねぇ、俺、泣きそうだよ?」 「悪かった!すまなかった!でも俺はそれが一番適切だと考え…」 「それを言うなぁぁぁぁ!!」 「ぶべらっ!」 俺の中では青春の象徴とも言えるお昼の屋上、イケメンの断末魔が響いた。 それはまるで…そう、ひぐらしが最後の声を、私は生きていた、と叫ぶような鳴き声に聴こえてなんだか切なかった。 いや、悪いとは思ってはいるよ? でもなんかこう…頭に何かがのぼったっていうか… それに… 「ふぅ…ところで陽平、これからが真面目な、そう!言わば本気の答えなんだが」 祐二だしね。 ほら、もうこんなこと言いながら生き返った。 これがイケメンの力なのか…? と、いうわけで仕切り直して 破られたビニール製の袋から顔を出す食べかけのパンを片手に、祐二は話始めた。
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