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「退屈だなぁ」
あくびを零しながら、溜息を吐き出す。
ここは何を隠そう通学路、俺以外にも沢山の学生達が学校に向かっている。
みんなニコニコ笑いながら話したりしてる。
みんな知ってるか?
今向かっているところって学校という名の地獄だぞ!!
その地獄には善良な教師の皮を被った悪魔がいるんだぞ!!
いや、待てよ地獄だから鬼の方が正しいのか?
どちらにせよあいつらは化け物なのだ。
そして勉強という罰を与えてくるのだ....
学歴社会に置いて、この罰を一心に受け止めた奴らだけが上にのぼっていける。
だから、勉強が好きなやつらは俺からしたらドMなのだ。
一人SM
今日の女王様は、国語か?それとも化学?まさかの歴史?
ええい!!そうじゃない!!
一日何時間もかけて全ての女王様と徹夜でフィーバーするのさ!!
ブルル
やばい、そんな生活を考えただけで背筋が南極だ。
とにかく勉強が悪いもんだとは言わない。
でも、俺は嫌いだ。
いくら可愛い娘に化けて告白されたって付き合わないぞ....多分。
「げ!!もう着いてしまった」
考えた事が深みにはまりすぎていたらしい。
気付いたら地獄の門をくぐってしまっている。
「習慣って恐ろしいな」
「あんた何一人言いってんの?」
「うわ!!くせ者!!」
「なにがくせ者だっての!!ここは戦国か?!」
「なんだお前か、びっくりさせんなよ。言っとくけど人は何時でも夢と戦ってる、だから何時の世も戦国だ!!」
「いやそこは肯定しないで、ツッコミでしょ」
「お前の雑なボケに俺の繊細なツッコミを誰が嫁に出すかよ」
「また訳の分からないボケを。やっぱりなんか面白いはあんた」
たく何様だよこいつは。
「山内秋」
ってこいつ俺の心読みやがった!!
しかも別に名前は聞いてねーし。
「んじゃ何が聞きたいの?」
「だから、心を読むんじゃねぇ」
「読んでないよ。てか読めるわけないじゃん」
んじゃさっきのなんなんだよ
「つーか山内との訳わからん会話のせいで皆に白い目で見られてる」
「気のせいでしょ」
いや気のせいじゃないから、周りの人間の目が完全に白だよ。
お前ら、黒目どこで落としてきた。
視線の圧力に耐え続けるのも流石に限界だ。
「山内。俺は教室に忘れ物をした。だから先に行ってるぞ」
そんな
捨て台詞をはいてその場を俺は立ち去った。
「いや、今下校じゃないし台詞もおかしいだろ」
周りの学生は皆そうつぶやいた。
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