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そっからしばらく激しいキスが続いた後、光輝がぽつりと呟いた。 「俺って、ホモなのかな」 「さぁな。俺に聞くな」 「まぁ、いーや。んじゃ、これから俺の左側はお前の特等席な」 「……!」 光輝にとっては酔った勢いで何気なく漏らした適当な言葉だったのかもしれねぇ。 それでも…… 俺の心臓をブチ抜くには充分だった。 「光輝、もっかい」 「これ以上やったら洒落になんねぇだろ」 「知らね」 無視してもっかいキスした。 しばらくして光輝が酔い潰れて寝ちまうまでは、その左側のスペースを堪能することが出来た。 「……好きだ」 俺の肩にもたれ掛かる光輝の安らかに寝顔を見ながら、思う。 願わくば…… これからも俺の右隣には、光輝がいてくれますように。 その後、 俺たちが結ばれるのはもう少し先のこと──。 これからも光輝の隣にいたくて、生まれて初めて自分の意志で行動した俺。 家族を説得して、同じ大学に最短で合格するために毎日猛勉強。 光輝に相応しい自分になるために、ダラダラ退廃的に過ごしてきた今までの俺とはサヨナラしたかったから……死ぬ気で頑張った。 結果が出れば、本気で惚れてんだって、ちゃんとこの想いも伝えられる気がした。 会えない日々は辛かったけど…… 光輝に胸張って告白できる日を夢見て乗り越えてきた。 晴れて合格して再会するその時まで、俺の人生初めての片想いはもうしばらくの間続くのだった──。 【End】
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