Prologue

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昨日──つまりは金曜日の夜、大学のサークルの飲み会があった。 憧れの先輩が近くの席になって、盛り上げようとハイペースで飲みまくったのは覚えてる。 けど……途中から見事に記憶がない。 記憶を飛ばすぐらい泥酔したことは確かだが、俺って奴は酔いに任せて見知らぬ男を連れ込んだのか?! しかも、よりによって見るからに関わったらややこしそうな人種だし……。 「おにーさんさァ、こんなことになってどう責任とってくれンの?」 スッと目を細めた男の威圧感といったら半端ない。 ほーら見ろ……こうきたか。 迷惑料よこせとかって脅されちゃう雰囲気だよこれ。 「近くの道で行き倒れてるし、声かけてやったら抱き着いてきて離れねーし。しまいにゃ人の膝に吐くわで最悪の酔っ払いだったよ、アンタ」 「……ぇ……」 予想外の言葉に絶句した。 おいおい…… 俺って奴はなんてことを……。 人として最低だろ、それ。 「俺らの汚れた服は洗濯して干してある。んで、風呂借りたら眠くなったからベッド使った。以上。ナンか文句ある?」 どうも酔っ払って行き倒れてた俺をマンションまで連れ帰ってくれたらしい。 裸なのは吐瀉物にまみれた服を脱がせてもらったからか……。 なーんだ。 いい奴じゃん、こいつ。
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